初期臨床研修プログラム

基本理念と基本的臨床研修目標

人口の高齢化、慢性疾患の増加、在宅医療の進展等医療と日常生活とが接する場面が増加してきている。医師は、単に専門分野の疾患を治療するのみでなく、医師として患者、家族の抱える様様の身体的、心理的、社会的問題も的確に認識・判断し、問題解決を図ることができる能力、いわゆる患者を全人的に診る能力を身につけることが重要になってきている。また、患者・家族も医療に参加するインフォームド・コンセント、チーム医療の推進、家族や福祉サービス関係者等患者本人以外とのに関わりの拡大など医師のコミュニケーション能力の向上も求められている。このことを踏まえ、本院の基本理念、基本方針にも基づき、本院臨床研修の基本目標は以下の事を目指すものである。

富田林病院基本理念

私達は常に研鑚し、医療・保健・福祉活動において
地域の皆様から安心と信頼を得る病院を目指します。

富田林病院基本方針

  1. 地域の中核病院として行政、外部医療機関、福祉施設等関係機関と緊密な連携を図ります。
  2. 急性期医療を担う病院として、救急医療を含め地域のニーズに応える運営を行います。
  3. 患者様の個性と尊厳を尊重して、真摯な態度で最善の医療を行うことに努めます。
  4. 予防医学を実践し、生活の質の向上に力を注ぎます。
  5. 質の高い医療提供とともに効率的な運営を行い健全経営を目指します。
  6. 自己の能力開発に努めるとともに協調と連携によるチーム医療を実践します。

富田林病院臨床研修基本目標

  1. 医師としての人格を涵養し、将来の専門性にかかわらず、医学・医療の社会的ニーズを認識する。
  2. 日常診療で遭遇する頻度の高い疾病や病態に適切に対応できるよう、基本的な診療能力(知識、技能、態度、判断能力)を身につける。
  3. 緊急を要する疾病に対する初期診療能力を身につける。
  4. 患者の有する問題を身体的、精神心理的、および社会的側面から全人的に理解し、適切に対応できる能力を身につける。
  5. 患者および家族との望ましい人間関係を確立しようと努める態度を身につける。
  6. 慢性疾患患者や高齢患者の診断、治療、予防、在宅医療やリハビリテーション・社会復帰につき、総合的な管理計画に参画できる。
  7. 末期患者を全人的に理解し、身体症状のコントロールだけでなく心理社会的側面、死生観・宗教観などへの側面へも対処できる。
  8. チーム医療の原則を理解し、他の医療メンバーと協調できる。
  9. 適切なタイミングで、コンサルテーション、患者紹介ができる。
  10. 保険診療や医療に関する法令を遵守できる。
  11. 自己評価を行い、第三者による評価を受け入れ、診療にフィードバックする態度を身につける。
  12. 生涯にわたる自己学習の態度を身に付ける。
  13. 医療安全への配慮、病院感染防止、診療録記載は医療の基本としてとくに重要な要素であり、臨床研修を通してしっかりと身につける。

プログラムの特徴

  1. 協力型研修病院と病院群を形成し、2年間で厚生労働省が定めた内科・救急(麻酔科)地域医療の必修科及び選択必修の研修が出来る。
  2. また、これらの科を含めすべての診療科を選択できる期間を9ヶ月設けていて、広範囲かつより高度な内容の研修を受けることが可能である。
  3. 救急疾患については内科・外科をローテート中に、時間外診療も含めて指導医とともに診療に従事し多くの症例を経験することが出来る。
  4. 院内で開催されるCPC、各種教育セミナー、講演会への参加がプログラムに組まれている。
  5. 当院は第一線の地域中核病院としての役割を持つため、日常の一般診療を通してプライマリ・ケアを中心に基本的な幅広い診療能力を修得できる。
  6. 地域医療協力施設での研修を通して高齢者医療、地域連携、介護福祉等を研修できる。
  7. 必須科目終了後の選択科研修では将来の志望も考慮される。
  8. 研修期間中専門的な診療も経験し、将来の専門研修へも繋がる。また科学的、研究的な態度も指導され、学会・研究会での発表の機会も与えられる。

研修プログラムの概要

ローテート方式

なお、研修開始前にオリエンテーションコースを一定期間(2週間)設定する。
○前期(1年目):内科6ヶ月・救急3ヶ月・選択必須3ヶ月をローテート
○後期(2年目):選択必須3ヶ月・産婦人科1ヶ月・精神科1ヶ月・地域医療1ヶ月・選択科(6ヶ月)

研修プログラム指導責任者:副院長 兼 診療局長 兼 内科部長 窪田 剛

1年2年
◆内 科
内科領域を三つのグループに分けて各々2ヶ月研修
・循環器・一般(2ヶ月)
・腎臓代謝内科(2ヶ月)
・消化器・血液・呼吸器・免疫・感染症(2ヶ月)
◆選択必須
3ヶ月
外科(2or3ヶ月)
麻酔科(2or3ヶ月)
小児科(1ヶ月)
◆産婦人科
1ヶ月
大阪府済生会茨木病院
◆精神科
1ヶ月
医療法人六三会大阪さやま病院
◆救急
3ヶ月
救急◆地域医療
1ヶ月
医療法人順心会前田クリニック
◆選択必須
3ヶ月
外科(2or3ヶ月)
麻酔科(2or3ヶ月)
小児科(1ヶ月)
◆選択科
選択診療科にて5ヶ月研修。原則3科まで選択可。
 
  1. 内科救急疾患、外科救急疾患については内科、外科ローテート中に経験する。
  2. 小児科・産婦人科研修中に分娩・育児について研修する。
  3. 精神科1ヶ月研修は協力型病院である医療法人六三会大阪さやま病院で実施される。
  4. 地域医療1ヶ月研修は協力病院である医療法人順心会前田クリニックで行われる。
  5. 選択研修は研修プログラムに参加する当院の診療科の中から自由に選択して研修する。1科を9ヶ月研修してもよいし、期間を分けて原則として3科を選択する。
  6. CPC(病理カンファレンス)にはすべての研修医が参加できるようにする。
  7. オリエンテーションコース:ローテーション開始前にオリエンテーションを行う。オリエンテーションプログラムには診療録・診断書記載、保険診療、オーダリング、心肺蘇生法などを含む。
  8. また研修期間中に病院感染対策、リスクマネジメント、放射線画像診断、救急診療などの講習会、セミナーを開催し、研修医が参加できるようにする。
  9. 他病院、他医院におけるアルバイト等における診療は、一切禁止とする。
  10. 選択必須科目については、外科・麻酔科(2or3ヶ月)・小児科(1ヵ月)とする。
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